普段無線 LAN を使う時はインターネットに繋がった無線ルーターを中心にそれぞれのデバイスを接続して使います。これをインフラストラクチャーモードと呼びます。しかし、もう一つあまり使われていないアドホックモードと呼ばれる物があります。これは無線ルーターを使わないでパソコン同士を通信させる仕組みです。
私たちの持っているパソコンは電波を受信するだけじゃなくて、送信する機能も持っています。そうすると当然パソコン同士で通信出来てもおかしくないです。パソコンから出る電波は強く無いので、そんなに遠くのパソコンと通信する事は出来ません。でも世界中には沢山無線 LAN が載ってるパソコンや携帯電話、ゲーム機があるので、それらをバケツリレー式に繋げて行けばどんなに遠くの人とも通信が出来るはずです。これを実現するのがメッシュネットワークです。メッシュネットワークの実験は明日やるとして(多分)、今日は机の上にある三台のパソコンをアドホックモードで繋いでみました。以下記録です。
設定を決める。
- SSID : これはネットワークにつける適当な名前です。例えば "hochoc" にします。
- IP アドレス : DHCP が無いので、192.168.3.2, 192.168.3.3, 192.168.3.4, ... のように、それぞれのマシンに無難な IP を自分で付けます。
以下に Mac OS X と Ubuntu での設定例を書きます。これで各マシンに IP アドレスっで接続出来るので、scp でファイル交換などが出来ます。
Mac OS X の場合設定例。
Ubuntu で GUI を使った設定例。
- ネットワークの設定画面を開く
- Wireless タブ
- デスクトップ右上のワイヤレスボタンを押す。
- More networks
- hochoc を選ぶ。無ければ Connect to Hidden Wireless Network にある。
Ubuntu でコマンドラインを使った設定例。
sudo service networking down sudo service network-manager down sudo iwconfig wlan0 mode ad-hoc sudo iwconfig wlan0 essid hochoc sudo ip link set wlan0 up sudo ip addr add 192.168.3.4/24 dev wlan0
(追加: 手動で設定する場合は GUI 用の network-manager を停止させる。)
まとめ
- SSID を合わせる
- IP を手動で付ける。