言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

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娘の退院その2

次女の喉の手術から20日ほど経った。診察によると、幸いにも傷口はきれいで回復は順調との事だ。隣で寝ていてもなんとなくいびきが減った気がする。姉妹で遊んでいる時はかなり大声を上げる事が出来るようになった。一方で手術によるダメージもそれなりに大きい。

一番目立つのが、つばを飲み込めなくなってしまった事だ。本人によるとつばが変な味なので飲み込めないのだと言う。常に口に溜めていて適当なタイミングで外に吐き出している。ということはつばが溜まっている間は口をつぐんでいて言葉を話せない。言いたい事があるときも「あー」とか「うー」しか言わないので何を行っているのか分からない。外出の時は首にタオルを巻き、吐く場所が無い時はタオルにつばを吐くようにしている。

また、引き続き匂いに敏感なので車に乗れないしリップも濡れない。ワセリンでさえ嫌がる。

痛みにも敏感になったようで、ちょっとした乾燥肌がお風呂で染みるらしくお風呂に入れない日があったり、一旦泣き出すと号泣になって手を付けられない。だっこをすると足をバタバタさせて逃れようとし、降ろそうとするとしがみついて離れないので、どうすれば良いのか分からない。

手術の傷自体は治ってきているはずなので、これらの問題は精神的な物なのだろうと思う。入院時の孤独と不安のダメージが癒えていないのだろう。多かれ少なかれ精神に一生消えない傷を付けてしまったのではないかと心配している。

実は妻とは、長女にも同じ手術をするかどうかで議論になっている。双子なので長女の扁桃腺も大きいのだが、体が大きめなので症状は少し軽い。扁桃腺やアデノイドの肥大は6歳がピークで、自然と治る可能性も十分にある。ただし、治るまでは中耳炎などにかかるリスクが大きい。私としては、次女が突然泣き出す姿を見てしまうと可哀想で手術なんてとんでもないと思ってしまうが、妻は手術で完治するなら済ませてしまいたいらしい。

最近の生活を記録する。

朝は 5:00 に起床する。顔も洗わずそのまま外に出て 11 キロ一時間ほど走る。最近買った AfterShokz という骨伝導ヘッドフォンを付けているのだが、これが滅茶苦茶快適だ。十年以上前からランニングの時にラジオを聞こうと試みて来たが、どのイヤホンもずり落ちて不快で長続きしなかった。AfterShokz は頬骨で聴くしくみなのでずり落ちる心配は全く無く、しかも外の音も良く聞こえるので安全だ。ランニングがとても楽しくなってしまった。いろんなポッドキャストを聴くが、特に Planet Money という番組が一番ためになる。

ランニングの距離はコロナで Work From Home が始まった頃は 4 キロだったが、慣れて段々伸びてきてついに 11 キロになってしまった。流石に一時間も走ってると健康に悪い気がするので、このへんで抑えようと思う。

家に帰ってシャワーを浴びると 6:30 頃になる。ミニミルをぐるぐる回して豆を挽き、モカエキスプレスという道具でエスプレッソを入れる。このアルミの小さいヤカンみたいな道具でコーヒーを入れると滅茶苦茶美味しい。会社にあるでかいエスプレッソマシンより美味しい。イタリア人の発明はすごい。

BIALETTI(ビアレッティ)直火式 モカエキスプレス 3カップ 1162

8:30 ごろまでにゴミを出してタイマーで洗っておいた洗濯物を干すと家族が起きてくるので、それまでの僅かな時間が自分のプライベートタイムだ。短すぎて大した事が出来ないのでもうちょっと早起きが必要だと思っている。朝ごはんを食べて妻が通勤ついでに子供を幼稚園に送ると 9:30 ごろになる。引っ越しして幼稚園が遠くなったので幼稚園は毎日遅刻する物と割り切っている。

一応 9:30 から 19:00 まで仕事タイムとしている。典型的な昼食は電子レンジで温めたご飯とキャベツとか大根とかハムを千切りにしたサラダ。あとふるさと納税で入手したサバ缶も結構好きだ。

妻と子供は 18:00 ごろ帰ってきてすマイルゼミという教材をやったり Amazon Primeポケモンのアニメを観る。スマイルゼミは字や足し算を教えてくれるはずなのだが、もっぱら落書きマシーンとして機能している。あと、大量にアマゾンの段ボールが転がっているので段ボールで家を作ったり自分で考えたポケモンの絵を描いたりしている。あまり色は塗らない。妻がボールペンと色鉛筆以外を禁止しているのでどうしても線画が中心になる。

夕食を食べて 20:30 頃までに子供を風呂に入れる。ズルズル遅くなる事もあるが、21:00 を超えると眠くなって風呂に入れなくなる可能性が高い。歯磨きをしてベッドに入るのが 21:30 ごろ。そこから絵本タイム。最近突然スラスラと本を読めるようになってしまい子供たちは各自読み始めるのだが、それだと何時までも寝ないので適当なタイミングで僕が絵本を読む。うまく行けば 22:00 までには眠りに就く。最近のお気に入りは『ファーブル先生の昆虫教室』ファーブル昆虫記を分かりやすいイラストでまとめたものだ。図書館で借りてあまりにも面白いので全巻買ってしまった。

ファーブル先生の昆虫教室

締め切り前などはそれから起きて深夜まで制作する事もあるが、最近は心が弱っているのでそのまま子供と寝てしまう。手術のあと次女はちょっとナーバスになってしまい夜中にお母さんがいないと泣き出すので、最近は妻が寝るタイミングでわざわざ次女を妻の部屋に運び妻と次女を一緒に寝かす。

という事で、コロナのお陰で子供と過ごしたり家事をする時間も長く健康的な生活を送っているのだが、もうちょっと作品制作や読書に時間を取りたいと思っている。

娘の退院

娘が入院して、手術して、退院した。扁桃腺とアデノイドの摘出を行った。手術の後に若い先生がお団子のような扁桃腺2つと、小さなアデノイドの破片(これはきれいに切り取れないらしい)を見せてくれた。

双子の扁桃腺は最初からかなり大きくて、その結果いびきをしたり無呼吸になったり、すぐに中耳炎になったりしていた。近所の耳鼻科では、手術をすれば良くなるかも知れないが、大きくなれば自然と治る事もあるので様子を見ましょうという事になっていた。僕も子供なのでそんな物なのかなと思っていたが、妻は手術に積極的だった。

そんな時、たまたま会社の同僚が子供のアデノイド手術をした時に参考にした本を教えてくれた。

『鼻のせいかもしれません: 親子で読む鼻と発育の意外な関係』

これを読むと、手術でめちゃくちゃスッキリすると書いてあるでは無いか。残りの人生を我慢して過ごすより、手術で治るなら今やっちゃった方が良いかなという気分になって、特に検査の結果が悪かった次女の手術をする事にした。コロナの影響もあるのか検査から手術まで一年くらいかかった。

入院から退院までの過程は可哀想としか言いようが無い。。。

入院前までは「お泊りだ」とワクワクしていたのだが、夜はお母さんと分かれるという事がよく分かっていなかったのか毎晩毎晩泣きどおしだったらしい。コロナ対策として一日三時間しか面会出来ないというのもキツかった。僕は手術当日しか会えなかったのだが、とにかく帰りたい帰りたいと泣いて訴えていた。

手術の前後に熱が上がって心配したが、幸いにも術後は良好で一日早めに五泊で退院出来たが、帰宅した娘はとてもげっそりしていた。喉が痛むのか「ウー」としか言わないし、よだれを拭くためにずっとタオルをくわえているしまるで禰豆子ちゃんのようだ。

特に匂いに敏感になったらしく、サバを焼くと嫌がるしヴェポラップをつけた人のそばに寄れない。まだしばらくは柔らかい物しか食べられない。声は三度くらい高くなったようだ。深夜には寝ながら思い出すのか突然泣き叫ぶなど、退院後の生活は大変だ。

という事で平穏な毎日がやってくるのはまだ先の事になりそうだ。

Maker Faire Tokyo 2020 「からくり計算器」ご報告と新作 Dr. Nim 2020 の紹介

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Maker Faire Tokyo 2020 からくり計算器

先週末は東京ビッグサイトMaker Faire Tokyo 2020 https://makezine.jp/event/mft2020/ に出品しました。新型コロナの影響で他のイベントも無くレストランも閉まりひっそりとした中 Maker Faire 会場だけは大盛りあがりで、なんとなく『漂流教室』っぽかった。ぼくたちは未来にまかれた種なのだ。

Dr. Nim 2020

今回の新作は Dr. Nim 2020 という対戦ゲーム(?) です。Dr. Nim とは 1960 年代に米国 E.S.R. 社によって開発された知育玩具で、Nim というゲームを行うコンピュータの動作をモデル化したものです。

このゲームは、置かれたビー玉を人間とコンピュータで交互に取ってゆき、最後に取ったほうが勝ちで、一度に最大3つまでのビー玉を取る事が出来るというルールです。

からくりで作られたカウンタ機構により、必ずコンピュータが勝利するつもりでした。ただ当日は私の工作が下手くそなせいで、結構人間が買ったり、ビー玉がどこかへ行ってしまって何度も勝敗不明になってしまいました。このゲームはルールの分かりやすさといい機構の難易度といい、かなり気に入っているので、今後も完成度を上げてゆきたいです。

今後の計画

もともと 20 年以上前に私がコンピュータをテーマに作品を作り始めた時の目標は、電気を使わない汎用コンピュータを作るというものでした。ただ、どうやらこの目標自体は Turing Tumble というプロジェクトで 2015 年頃に達成されてしまったようなので、現在色々な視点で方向転換を試みている所です。

一つの視点は「チューリング完全」という用語について自分自身で正確に把握する事です。なんとなく、自分自身を模倣出来るほど複雑な機械はチューリング完全なのだと曖昧に理解しているのですが、ある機械がチューリング完全なのかどうか自分で証明出来るようにしておきたい。

次に、機械式コンピュータの歴史を整理したいです。先に挙げた Turing Tumble は E.S.R. 社の Digi Comp シリーズの状態遷移機構を元にしていますが、機械式コンピュータの元祖である Zuse Z1 はむしろ私の機構に近い論理演算素子の組み合わせで出来ています。これら過去のアイデアを整理して見落としが無いか確認したいと思っています。今回私があえて E.S.R. 社の Dr. Nim をコピーしたのも、先人のアイデアから学ぼうという試みです。

また、やはり機構の美しさに焦点を合わせたいです。今回の Maker Faire でも意匠についてコメントして下さる方が多くて意外でした。なんとなくメイカーの皆さんはヘボい見た目を好む印象だったので。僕は出身が美術畑な反動で作品の美的側面については出来るだけ考えないようにしていました。今までは動きが美しければ見た目は自動的に美しくなる、すなわち機能美。見た目を第一に考えるなんて邪道だという方針でしたが、技術的にすごい作品を作ってる人は他に沢山いらっしゃるので、せめて見た目だけでも負けないように頑張ろう。。。と思い直しました。

最後に、作品をもっと頑丈にしたいです。今回も子どもたちに大人気でみんな熱心に遊んでくれました。最初は説明もちゃんと聞いてくれないしただガチャガチャ遊ばれて困ったなーと思ってたけど、僕の用意した説明なんか無視しても学ぶものがあるかも知れないし、もしかして僕が思いもよらなかった何かを発見してくれるかも知れない。僕も子供だったら話を聞かないで触るだろうなと思うので、作品の意味はともかく、単なるおもちゃとして扱っても大丈夫な作りにしたいと思いました。

展示作品

  • Dr. Nim 2020: メイカーフェア東京 2020 向けに制作した Dr. Nim の翻案です。
  • 木製半加算器リンク機構 2020: つくばミニメイカーフェア 2020 向けに制作したリンク式木製半加算器です。
  • ド・モルガンのリンク機構 2020: つくばミニメイカーフェア 2020 向けに制作したリンク式論理計算器です。
  • 木製全加算器 2019 REV4: メイカーフェア東京 2019 向けに制作した回転式木製全加算器です。
  • ド・モルガンの円盤 2019: メイカーフェア京都 2019 向けに制作した回転式の論理計算器です。
  • 木製半加算器 2017 京都アートスペース虹の 「非在の庭 最終章」 に出品した物の複製です。
  • 木製半加算器 2016: 大阪 ARTCOURT GALLERY の ART1 2016: Stepping into Fresh Snow に出品した物です。
  • ブールそろばん 2010: スライド式の論理計算器です。
  • 説明用チラシ: https://photos.app.goo.gl/duCunJyuFdvY1XeJA

参考

自宅購入の顛末

本当は Maker Faire Tokyo 2020 の準備をしたいのだが、仕事で疲れてどうにもやる気が出ないので酒でも呑みながら自宅購入の顛末でも書く。記録によれば、初めて自宅購入を意識したのは 2017 年の夏の事だ。この日初めて近所の新築マンションのショールームに行った。賃貸か購入かという果てしない議論があるが僕はどっちかというと賃貸派だ。将来に自信が無いので出来るだけ身軽な方が良い。新築マンションはキラキラして魅力的に思えたが、さらにその後の豪雨で武蔵小杉のマンションでうんこが禁止になった話を聞いたり、だれも管理費を払わなくなった湯沢の老朽リゾートマンションの話を聞くうちにマンション購入は無いでしょという事になった。

しかし実は、私には念願があって、いつか自宅に自分のアトリエを持ちたいと思っていた。もう 20 年近く大阪の倉庫に作品を保存してあるが、一生そこに置いておくわけにはいかない。もう歳も 50 近くこの先何年生きられるか分からない。生きているうちに自宅に自分のアトリエを持ちたい。そうなると賃貸では無理である。そう思ってアトリエになりそうなスペースのある中古物件を探し始めた。金が無いので新築は最初から断念している。

アトリエのある住宅なんかあるはずない!と普通は思うでしょう。しかし探せば意外とあります。中にはズバリ彫刻家の住んでいた住居というのが学芸大前にあって、めちゃくちゃ欲しかったのだが、高い天窓のある完全にアトリエに特化した住居で洗濯物を干す所も無いし寝るのは屋根裏なので家族の事を考えて諦めました。そこまで極端で無いにしても意外と自宅でバレエ教室をやっていた家とか、おばあちゃんが踊りの家元だったり、様々な家の形があるものだ。そうこう一年以上探しているうちに次第と自分と家族が家に求める条件が明確になって来た。

まず僕の条件はアトリエがあること。他は正直どうでも良い。アトリエがあれば寝るのは屋根裏でも良いです。あと奥さんは意外と駅チカを求めている事が分かった。駅チカとは贅沢な。しかしどの駅という条件は無い。めったに電車が通らない支線であっても駅チカは駅チカである。そして都心からはるか離れたローカル線のそばに、昔おじいさんがカラオケルームとして作ったという地下室のあるお家を見つけた。

莫大な借金と引き換えにその家を購入し、ダンボールだらけの地下室で今この文を書いている。大阪の作品をここまで運ぶとなるとさらに一仕事だが、とりあえず実現の目処は付いた。今ではなぜ人は無謀な借金をしてまで家を買うのか分かる。どうせ元気に生きられるのはあと十年やそこらだ。定年までに死ぬかもしれない(実際私の父は死んだ)。どうせ死ぬなら限度いっぱい借金をして、好き放題生きる方が良い。途中で死んで団信のお世話になるかも知れないし、最悪失業で借金を返せず家を手放す羽目になるかも知れない。だから何だ? 無難に賃貸に住んで一生アトリエを持てないよりよっぽど良い。

今更彫刻家として名を売るわけでも無い。郵便配達夫シュバルのように、自分のささやかなテリトリーの中で誰にも迷惑をかけず(家族にはすでに迷惑をかけている。ごめん)、借金を払いながら作品を作る。それが俺のやりたい事だ。

引越し二日目以降の記録

8月31日 (月) 二日目

この週は会社を休む事にした。冷蔵庫が止まり食べるものが無い事を想定して僕はあらかじめ朝食にパンを買っていた。しかしもったいないと言って冷蔵庫で多少冷えている食材で妻が朝食を作り始めたので僕は多少イライラしてしまう。

8:00 そうこうしているうちに引越しのサカイが到着した。9:00 と聞いていたので大慌てだ。早速養生が始まる。もうこうなるとなすがままに成り行きを見守るしかない。

9:00 に車で双子を幼稚園のお預かりに送る。まだ夏休み期間中だと思って制服を着せていたのだが、行ってみて通常授業が始まると聞いて焦る。幸い車の中に幼稚園グッズが置いてあったので何とかなった。

再度マンションに戻り撤去作業続き。どうやら梱包を丁寧にやってくれるのは最初の日だけで、二日目の作業員は持ち運び専門っぽいので、和室のゴザを剥がしたり、色々細かい作業をする。掃除機を持っていかれているのであちこちの埃が気になるが仕方がない。そうこうしているうちに部屋が空っぽになったのがお昼前。予定よりかなり早かったが、不動産屋を呼んで鍵を渡した。あちこち子供の落書きがあって申し訳ない。

引越し屋は20分だけ休んで引越し先で作業を開始するとの事なので、車の中でパンを食べながら急いで移動する。着くと丁度トラックが新居前の角を曲がるのに苦労している所だった。2トンロング二台のトラックがダンボールで満載だった。よくあの狭い部屋にこんな沢山に荷物があったものだ。手際よく荷物を屋内に運び込み、14:00 に開包係の女性たちと交代となった。あとは元にあった棚にダンボールの荷物を収めてゆく。

元の棚に戻すのが基本なので、棚を廃棄してしまった場合開包はできずにダンボールのままとなる。折角空っぽだった自宅がダンボールだらけになってしまった。それでも梱包開包を手伝って頂けるのは有り難い。途中まで作業を見届けて 17:00 に幼稚園の双子を車で迎えにゆく。寝てしまってもおかしくない時間帯だが、双子は引越しに興奮したのかずっと起きてお喋りしていた。

帰宅すると作業は終わっていた。近所のミニスーパーカップラーメンを買って食べて寝た。初めて親子別の部屋に寝る体験だったが、結局子供が夜中トイレに起きてそのまま親を探すので、なかなか難しい。子供部屋で添い寝して寝たら自分の部屋で寝てというのを繰り返すと寝不足になりそうだ。

9月1日 (火)

子供の幼稚園は遠いので引越し整理のため休ませた。洗濯機の設置。無線LANアクセスポイント (tp-Link Deco M5) の設置。コインランドリー。市役所で住民票を移動。機械の不調で待たされる。待っている間に聞こえてくる横のクレーマー的な人の話に耳を傾ける。

9月2日 (水)

この日も子供の幼稚園を休ませて引越し挨拶。半分くらいは不在。島忠で物干し台や箒を購入。Maker Faire 事務局に住所変更を伝え忘れていたので連絡。停電。

9月3日 (木)

物干し台の設置。これでやっと洗濯物が干せる。免許更新。MFT2020 作業、トリガ機構の実験。

9月4日 (金)

初めて近所を 8 km ジョギングする。近所のスーパーや百均を探索。昼食用のおかずを色々購入。無線アクセスポイントを壁にかける。部屋にハンモックを吊るす。『なめらかな社会とこれからの教育』視聴。

9月5日 (土)

引越し挨拶完了。ケーズデンキで食洗機を買う。前の住民が残していった山のような枝をゴミ収集のルールに従い長さ 50 cm 経 30 cm の束になるよう切る作業。果てしない作業に思えたが、ラチェット式剪定鋏を用いるとサクサク楽しく進められた。最終的に 6 束出来た。Flexispot の昇降デスクが到着する。半端なく重い。組立自体は簡単だったが、今後このデスクを動かす自信が無い。

9月6日 (日)

新しい外部モニタが到着する。27 インチ 4 万程度の安いやつ。国分寺で昼飯を食べたり無印で雑貨を買う。自治会に加入。不動産屋さんが様子を見に来る。明日のゴミの日に備えて残ったダンボールを結構たたむ。僕の夏休み最終日。

引っ越し一日目の記録

今回の引っ越しは引越しのサカイに依頼した。四社同一時刻に見積もりに来てもらったが、値段もサービスも似たりよったりなので決め手は営業マンの印象だった。サカイの営業は最後にやってきて一番長く話したので、たまたま有利な提案と印象を与える事が出来たのだろう。

サカイの提案は引越しを2日に分ける事だった。おまかせパックの一日目に梱包を行い二日目に運搬と荷解きを行う。このマンションに引越した当時は一日で難なく済んだのに大げさな気がしたが、子供の荷物も増えたし一日で全部詰め込むより楽だと納得してこの案を承諾した。

引越しの前の週にダンボールが 10 箱届き、自分の作品や触ってほしく無い物を予め梱包すると四箱になった。案外少なかった。また、一日目の夜は家財道具がほとんど無い状態で一夜を過ごす必要があるので、スーツケースに必要な着替えや日用品を詰め込み、旅行に行く覚悟で引越し当日を迎えた。

一つ失敗したのが、以前ウォシュレットを買ったときの付属品を無くしていた事だ。部屋を明け渡す時に前の状態に回復しないといけないので、自分で買ったウォシュレットは取り外す必要があるのだが、付属品を無くしていたので特殊な形状のネジを回せなくなった。そこで、元の便座蓋を復活させた時に仕方がないので手でねじを回した。

9:00 に女性の荷造りスタッフ三名がやってきた。前日までに自分の準備は完了していたので、特に当日やることは無い。荷造りスタッフの対応は妻に任せて、僕は子供の世話をしていた。朝はアマゾンプライムで『のび太の恐竜2006』を見せていたがそのうち飽きてきたので図書館に行った。図書館は近所だがわずかの徒歩が地獄のように暑い。双子と三人でポカリを二本 1000 ml 飲んだ。

家に帰るとだいたいの荷物は引越しトラックに積み込まれていてほとんど家財道具が無い状態だった。スーツケースに必要な物は入っていたが、掃除機を持っていかれていて困った。布団は残してもらっていたが、布団を敷く所がホコリだらけだったのだ。仕方なく少しだけ残っていた雑巾で拭いた。

この時点で残っていた家電は、テレビ、電子レンジ、冷蔵庫だ。もしかして朝食に不自由しないようにという配慮だったかも知れないけど、食器を全部持っていかれてしまったので意味なかった。もったいないがパンなど手持ちで食べれる物を食べて、冷蔵庫の残り物は廃棄する事にした。明日燃えるゴミの日で良かった。

という事で自宅なのに避難民のような不思議な一夜を過ごしつつ引越し一日目を終える。

夏の一日

7:00 起床。気がつくと五歳の双子が音量を下げてアマゾンプライムポケモンを見ている。なんとなく連続稼働はやばい気がするのでクーラーを止めて外の風を入れる。ゴミ出しや物干しをしながら 8:00 ごろ朝食。最近はパンやシリアルが多い。我が家は牛乳ではなく豆乳を好んで飲む。豆乳の最大のメリットは常温保存可能な事だ。通販で買ってまとめて倉庫に保存してある。食べ終わると我慢できずにまたクーラーのスイッチを入れる。

9:00 ごろに妻は双子を幼稚園に送りそのまま通勤する。僕は冬からずっと自宅勤務なので、そのまま西の部屋で仕事を始める。西の部屋にはクーラーが無いので、部屋の戸を開けて隣の部屋のクーラーの冷気が入るよう扇風機を設置する。たまに朝の電話会議の時に子供を追い立てる妻の声をマイクが拾ってしまい恥ずかしい思いをする。

とにかく暑い。どういうわけかクーラーをかけても暑い。室内の気温は 27 度程度に下がっているのだが、湿度の問題なのか部屋の気温差があるのかなかなか快適な気候にはならない。とりわけここはマンションの最上階なので、冬は最高に快適だが夏は日当たりが良すぎて地獄だ。

12:00 ごろ 6km のジョギングに行く。ペースは暑い日で 1 キロ 5 分 40 秒くらいだ。近頃は 35 度にもなるので暑過ぎて他に誰も走っていない。危険な気もするがこれを行かないと全く運動をしない羽目になってしまうので仕方がない。帰宅して冷水シャワーを浴びてから昼食。前日の冷凍ご飯やさとうのご飯をチンして、おかずには鮭フレークや食べるラー油、漬物等を食べる。暑い日に暑いジョギングをして水浴びをして冷えたクーラーの中で温かい飯を食うこの瞬間が一日で最も幸せだ。

あとは家族が帰るまで仕事の続きをするというのが平日の日常だ。

休みの日は暑すぎて子供を連れて行く所が無いので困る。しばらく前は水鉄砲くらいでも結構涼しかったが、日射が危険なのでマンションの廊下でタライに水を張ってプールにしたり、そもそも日中は諦めて昼寝をさせて夜に出かけて花火をしたりする。妻が最近見つけた親水公園は川の冷たい水で遊べる上に近所に松屋があったり花火の出来る広場があったりしてなかなか良かった。ただ案の定次女が暗い中砂の上で転んで膝を擦りむき後が大変だった。

相変わらず長女はワガママしたい放題で次女が譲る事が多く、不甲斐ない思いをする。トイレの順番とか、見たいテレビとかですぐ喧嘩をするのだが最後まで曲げないのはいつも長女の方だ。私も出来るだけ次女の味方をするのだが、次女もこの状況に慣れすぎたのか最近は「長女ちゃんの見たいテレビが見たい」などと言い出して完全に自己主張が折られてしまった。

ただ、幼稚園では社交性の高い次女の方が地位が高く長女は次女のお尻にくっついてばかりいるらしい。いわゆる影キャだ。それも個性なのだが、長女の今後の苦労を考えると親としては綺麗事抜きでもうちょっとバランス良く育ってくれないかなと思ってしまう。

夜は 19:00 ごろから夕食でその後双子をお風呂に入れる。怪我をした後のお風呂は最悪だ。絆創膏をベタベタ貼り付けて水が入らないようにするがそれでも痛いのか大声で泣く。夏は毎日汗びっとりだし、怪我をしても体を洗わないといけないので辛い。とにかくうるさいので湯船には入れず体だけ洗ってさっと出す。その後で自分一人でゆっくり入る。昔はお風呂上がりに何をやらかすか分からず自分も同時に上がる必要があったが、最近は放置できるので楽になった。

その後歯磨きをして絵本を読みながらの寝かしつけだ。私のお気に入りは『満月をまって』という眠くなる絵本だが、読みすぎて飽きられてしまった。ようやく開放されると 21:30 過ぎになる。そこから Maker Faire の準備を始めるのでもう疲れてクラクラだ。たまに気分が乗ってしまうと今度は深夜 3:00 頃まで寝付けなくなってしまい翌日の仕事に響く。あと、だいたい深夜に子供のトイレに起こされるのも辛い。

こうした日常も来月からちょっと変わる。なんと引っ越して双子を別室で寝かせる事にしたのだ。果たして双子だけでちゃんと寝ることができるのだろうか。。。